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第236話

「美しさとは、魂の最も純粋な感情である。美しさは魂が満たされたときに生まれる」―アミット・レイ

キヤ

二度とオニキスを私の秘所に近づけないわ。

あの獣は飽くことを知らなかった。指だけであそこを完全に広げられてしまったに違いない。

玄関ホールを歩くたびに、彼の饗宴の感覚が残り、寝室で味わった甘美な記憶が体中によみがえってくる。私はノートとペンを乗せたラップトップを腕に抱えていた。お腹はまるで怒った獅子のように鳴り、朝食を抜いたことを叱責しているようだった。

私自身が朝食になってしまったことを、お腹は喜んでいないようだ。

オニキスとネロンが多くの点で異なることは知っていたけ...