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第223話

「彼は、あなたが彼のプリンセスであることを確かに知らせてくれないなら、あなたのプリンスチャーミングではない」―デミ・ロヴァート

ネロン

「起きなさい、キヤ。水を飲む必要があるよ」

「でも疲れてるの…」

「ああ、これはお願いじゃないんだ。体液をたくさん失ったから、水分補給が必要なんだよ」

キヤは枕の下に両手を忍ばせ、顔をふわふわの枕に埋めることで私に答えた。彼女の尻と脚を覆う水色の毛布が背中を露わにしていた。右肩の上にある癒えた傷跡が、私の心に雷のような恥辱を走らせ、その喜びの一部を焼き尽くした。

私はその傷を作った自分を決して許さないだろう。絶対に

口から息...