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第161話

オシリス

鉄と錆。かつて揺らめく光の下で輝いていたものが、刺すような冷たい風と悲しみの涙の雨によって侵食されていった。刑務所は弱者の居場所ではない。廊下を徘徊する存在は希望を貪り、実際の怪物のような不気味な笑みで絶望を吐き出す。無傷の肉と血の捧げ物を要求する、歯と爪を持った怪物たち。

確かに、私はそのタイプの怪物ではない。だが一人の怪物だ。

今夜、牢獄は新たな客人たちがいるにもかかわらず静かだ。復讐の名のもとに家から連れ去られた三人の大人たち。私の足音が恐ろしい雰囲気の中で響き渡る中、今夜の出来事が生き生きと脳裏によみがえる。そうして、今夜千回目の笑みを浮かべている!...