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第61話

震える指先で、私はパンティーを腰から下ろし、床に落とした。次に彼のシャツに腕を通し、彼の香りを吸い込む。興奮と怒りが半々の気持ちだ。彼は私の心を混乱させる。怖くて、セクシーで、スリリング。彼の周りにいる女性たちが皆、淫らな考えを抱いてしまうのかと考えずにはいられない。

もちろん、私はここにいたくないし、これをしたくない、と自分に言い聞かせる。これが何になるにせよ。私はお金が必要なのだ。彼はオーラルが好きだ、少なくとも彼のファイルにはそう書かれていた。オーラルならできる。彼のものを咥えて、イカせて、立ち去ればいい。これは恵みと考えるべきだ。オーラルは親密さが少ない。それを考えるだけで汚れた気分...