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第52話

再び髪を引っ張り上げられる。今度は肘の下に圧力をかけられ、立たされる。歯がカチカチと鳴る。きっとショック状態に陥ったのだろう。ケネディが残酷に私の乳首を捻ると、すぐに我に返る。

これは現実じゃない。ムーンのことを考える。彼の声。彼の笑顔。彼の笑い声。ケネディがもう片方の乳首も捻るが、私はそれを無視する。幸い、それ以上のことはしなかった。彼は手早くタオルを巻き付け、素早く私の体を拭く。ドアをノックする音がして、ケネディが開けると黄色いスクラブが手渡される。

「腕と足のテープを切ってやる。抵抗したら、裸のまま外に出ることになるぞ。わかったか?」

私は頭を下げ、おとなしい少女を演じる。「はい」...