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第303話

あと三日でお客様が到着します。月が私をアンドリュース神父に紹介したとき、私は実際言葉に詰まってしまいました。彼はアメリカ人ですがメキシコに住んでいて、私の夫への恩返しのためにはるばる車で来たのです。彼は神父にしては若すぎるし、その仕事にしては色気がありすぎます。三十代前半くらいでしょうか。奇妙なことに、彼は見覚えがあるような気がするのです。でも確かに会ったことはないはずです。

私たち三人はリビングルームに入りました。そこではロッシュ夫人がキュウリのサンドイッチとチョコチップクッキーを用意してくれていました。アンドリュース神父の目が輝きます。「朝食以来何も食べていなくて、これは美味しそうですね...