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第296話

セリーナと一緒にいる女性たちはワッと歓声を上げ、応援の声を送る。私も思わず微笑んでしまう。「あと30分くらいかかるわ。あなたたちの近くに建材店があるから、金属の柵用ポストドライバーを2つ買ってきてもらえる?」私はケイブクリークで警官として働いたことはないけど、そこに住んでいた警官の一人がバーベキューパーティーを開くのが好きで、その地域には詳しい。

「任せて。駐車場で会いましょう」

電話を切り、コリの座る前方に合流することにした。私はシート間をくぐり抜け、シートベルトを締めてから背もたれに身を預け、息を吐く。「ムーンが先に着いちゃうんじゃないかって心配」

コリはアクセルを踏み込み、高速道路...