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第225話

眠りは私をこの生きた悪夢から遠く連れ去ってくれる。ようやく目が覚めると、冷気が体に染み込み、筋肉が痛んでいた。眠っている間、まったく動かなかったのだろう。私は体を伸ばしながら、心の中で荒れ狂う感情の嵐をなんとか抑えようとする。

完全な暗闇のせいで、今が何時なのか見当もつかず、方向感覚を失う。私は手を伸ばし、ざらざらした壁をなぞりながら汚物用バケツを探す。指がプラスチックに強く当たり、そのくそバケツが倒れなかったことに驚く。もし自分の体を糞まみれにすれば、あの野郎は近寄ってこないかもしれない。

暗闇の中で何とかそのバケツの上にしゃがみ込み、自分を清める。彼が降りてくるまでに何時間もかかるかも...