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第172話

脇の下から腰の上まで、ナイフの傷が私の体を走っている。痛みは激しく、針が肉に刺さる間も、テキーラはほとんど効果がない。縫合は素人仕事だが、皮膚を閉じて筋肉と組織を中に留めておくには十分だろう。

ナイフを持った男を絞め殺すな—これが私の新しい座右の銘だ。彼が私の脇腹を切り裂く前に止められなかった。彼は今や死んでおり、私は生きている。教訓として受け止めよう。自分の愚かさのせいでゴメスの文句を聞きながら縫ってもらうのは、決して気分の良いものではない。

「くそっ」彼は血まみれの布で血だらけの手を拭いながら罵る。大きな針を握り直す彼を見ながら、私は自分の体を見下ろす。「何事も中途半端にできないのか?...