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第152話

着信音で目が覚める。ポケットから携帯を取り出すと、検視官事務所のカーティスからだった。朝の6時過ぎだ。

「最新の検体の毒物検査結果が出た。ケタミン陽性だ」

「くそっ」静かな家の中で私はつぶやいた。

「私も同じ反応だったよ。傷の状態から同一犯人だと分かっていたけど、これでほぼ確定だな」

「ありがとう、カーティス」

「すまない、リンク」

私はソファに深く腰掛け、コーヒーテーブルに足を乗せた。「こちらこそ。でも君の言う通り、何に対処しているか分かっていた。今日上司と話し合って、そこから進めるよ」

「何か必要なことがあれば言ってくれ」

「分かった」私は通話を切る前にあくびをした。

床...