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第15話

ムーンは私を引き寄せ、顔を数センチの距離まで近づけてきた。「ドアを開けた後に鍵をかけたから自動ロックになっちゃって、鍵を持ってないの」と私はゆっくりと息を吐きながら言った。

「俺は鍵を持ってる。クライスト、お前はいい匂いがする」と彼は呟き、鼻を私の頬に沿わせた。

私も同じことを言いたかったけれど、彼が私の鍵を持っているという情報に凍りついた。「私の鍵をコピーしたの?」彼がそうしたことは分かっていたけど、まさか認めるとは思わなかった。

彼の手が私の体を滑り降り、お尻を包み込む。彼は私の質問を無視した。「ちょっとだけ会いたかったんだ、そしてこれをしたくて...」

彼の唇が私の唇に激しく重な...