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第111話

ラスクルーセスの小さなホテルに一泊する。清潔で快適で、必要十分だ。

私は新しい携帯電話に入っている唯一の番号、ロリーンに電話をかける。彼女は囁き声で応答した。「ねえ、今話せないの、お嬢ちゃん。明日かけ直すわ」と言って、電話は切れた。

ロリーンは私がフランクを探しに来ていることを知らない。彼女はフランクが母をドラッグ中毒にさせて以来、デザート・クロウズの一員だった。また、母の逃亡も手伝った。彼女は奇妙な人物で、私にとって友人と呼べる最も近い存在だ。直接会ったことはないが、彼女が私の計画を知れば止めようとするだろうことは分かっている。手の中の電話をじっと見つめてから、ナイトスタンドに置く。眠り...