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第981章

クインは鋭く声を上げた。「アレクサンダー！ 何をしているの？」

彼女は彼が犬をいじめているのを見て、激怒していた。

アレクサンダーはバディを離し、犬は尻尾を丸めて自分のケージに逃げ込んだ。

手を払いながら、アレクサンダーはクインを見た。「バディとちょっと遊んでいただけだ。どうしてここにいるんだ？」

クインは警戒心を込めて彼を睨んだ。「どんな遊び？」

「なんでそんなに緊張してるんだ？ まさか俺がこいつらを殺すとでも思ってるのか？」

クインは言葉を失った。彼なら人を殺すことだって平気なのに、犬なんてなおさらだ。

かつてオリオンが引き取ったあの哀れな野良動物たちの惨状も、彼の仕業だった...