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第804話

カイルは落胆した様子でクインの病室に入った。

クインはソファにきちんと座り、アレクサンダーの帰りを待っていた。

しかし、現れたのはカイルだった。

彼女は立ち上がり、カイルに駆け寄って尋ねた。「アレクサンダーはどこ?」

カイルはため息をついた。「隣の部屋にいるよ。今日は何をしたの?」

クインは首を傾げて少し考え、指を折りながら答えた。「ジェットコースター、あのすごく高いやつ、回るやつ、それからいろいろ」

彼らは七、八種類のアトラクションを試したが、ジェットコースター以外は名前を知らなかった。

しかしカイルはそれを聞きながら、額がズキズキし始め、思わず「まずいな」と考えてしまった。

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