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第718話

オライオンはクインの水着姿をちらりと見た。小柄な体つきながらも、彼女は美しいボディラインを持っているようだった。オライオンは素早く視線をそらした。彼女を見つめ続けたら鼻血が出てしまうかもしれないと恐れたからだ。

「どうぞ」と彼は言った。

クインは瞬きをして、まるでオライオンが一緒に入らない理由を尋ねるかのようだった。

オライオンはそれを理解したようで、鼻を拭いながら言った。「君の後で入るよ」

クインは首を傾げ、困惑した様子を見せた。

オライオンは説明した。「水温を確かめてみて」

今度はクインが理解した。彼女はうなずき、慎重にプールへと続く階段を降りていった。

水温は完璧で、まるで...