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第432話

二匹の犬以外に、彼女には自分のものと呼べるものは何もなかった。犬を連れていくことを選んだのは、アレクサンダーが自宅でそのようなペットを決して許さないだろうと確信していたからだった。だから、それらは彼女のものでなければならなかった。旅立ちに際して、彼女が自分のものだと主張できる唯一の所有物のようだった。

クインの足は怪我をしており、彼女の動きは制限されていた。短い散歩の後、彼女は休むのに適した場所を見つけた。その日の午後の残りを、彼女は何もせずに孤独に過ごした。

やがて、彼女は活気に満ちた公園にいることに気がついた。ちょうど学校が終わった時間で、親たちが子供たちを遊園地に連れて行く時間だった...