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第360話

クインが出ていくべきではないという彼の主張が強まるほど、彼女の不安はさらに高まるばかりだった。彼女は受け取ったメッセージに懐疑的でありながらも、その真実を確かめたいと切望していた。

しかしアレクサンダーは、彼女がそうすることを許さないという姿勢を崩さなかった。彼の行動が意味するものは明らかで、それはクインの背筋に戦慄を走らせた。

クインは頭を両腕で抱え込み、思考を抑え込もうと必死になり、そのメッセージは単なる嘘であると自分に言い聞かせようとした。

部屋の隅でソーレンはこの展開する一部始終を見つめていた。胸の中で心臓が激しく鼓動していた。彼は介入する勇気がなく、この迫り来る嵐に巻き込まれる...