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第23話

アビゲイルは微笑みを柔らかくしながらクインの手を握った。「ごめんね、本当に来てほしかったの。あなたをブロックするつもりはなかったの」

彼女は一旦言葉を切り、クインをじっと見つめた。「あなたがここにいるということは、アレクサンダーよりも私の方が大事ってことよね?」

クインは息を整えながら頷いた。

「わかったわ、追加し直すね?」アビゲイルは携帯を取り出してクインを再追加した。そして素早く話題を変えた。「それで、まだVXゲームスに行くの?」

クインはためらうことなく再び頷いた。

「はい、これでまたワッツアップの友達よ!でも、そのままじゃ出かけられないわ。ちょっと待って、服を持ってくるから」...