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第1601話

スプラウトはマドックスに抱き上げられた瞬間、もがき始め、叫び出した。

マドックスはただ肩をすくめてクインに向かった。「出かけるよ」

クインは眉を上げた。「あまり喜んでないみたいね。ここに置いていったほうがいいんじゃない?」

彼女はマドックスが冷静さを失って、スプラウトに怒鳴りつけるのではないかと心配していた。

マドックスは笑った。「まさか、俺を信用してないのか?」

片腕にブランディを、もう片方の腕にスプラウトを抱えて、マドックスは出かけていった。スプラウトは叫び続け、明らかにマドックスのファンではなかった。

クインはアレキサンダーと無力な視線を交わした。

アレキサンダーは彼女の心...