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第1365話

クインはドアを押し開けたが、個室は空っぽだった。

彼女はカイルの方を振り返った。「部屋番号を間違えたかな?」

「いや、ここで合ってる」カイルはスマホを確認しながら言った。「たぶん彼らが遅れてるんじゃない?」

「とりあえずここで待とう」クインは部屋に入りながら言った。テーブルには果物の盛り合わせや飲み物が用意されていたが、人の気配はなかった。

コーディはいつもの通り当てにならない奴だった。自分で会議をセットしておきながら、時間通りに現れない。

クインとカイルは約10分ほど待っていた。カイルがコーディにメッセージを送ろうとした矢先、ドアが開いた。

コーディと彼の通訳が入ってきた。

コ...