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第1319話

ウォルターは視線を落とし、ピーナッツを見つめたまま一言も発せず、筋肉一つ動かさなかった。

部屋の緊張感は刃物で切れるほど濃厚だった。警官は眉をひそめ、何か言いかけたとき、フレイヤが突然顔を上げた。

彼女はウォルターを一瞥してから、警官の方を向いた。「少し二人きりの時間をもらえますか?」

警官はためらった後、彼らとピーナッツを別室に案内した。

「手短にな」と彼は言い、ドアを閉めた。

クインは椅子に腰を下ろし、ガラス越しにウォルターとフレイヤの様子を覗き込んだ。

ウォルターは無造作に椅子を引き出して座った。ピーナッツの手を握りしめたフレイヤは、座ろうともせずにそこに立っていた。

フレ...