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第1295話

クインとフレイヤはただそこに立ち、何も言わなかった。

しばらくして、フレイヤはついに沈黙を破った。「他に用がないなら、私はもう行くわ」

クインはただうなずいただけだった。

フレイヤはピーナッツを抱き上げると、あっという間にクインの視界から消えた。

アビゲイルは彼女が去るのを見送りながら言った。「三年間も刑務所に入れられて、本当に落ち着いたわね」

「ああ、もう高慢ちきな態度は取れないだろうな」クインが付け加えた。

アビゲイルはうなずいた。「本当にね」

三年間も刑務所に入れられて、フレイヤは出所してみれば家族はめちゃくちゃで、無一文だった。おまけに、ハンディキャップを持つ子供もいる。...