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第1284話

アビゲイルとオリバーが病室に到着したとき、クインはすでに起きていて、ベッドに座ったまま宙を見つめ、彼らの入室に全く気づいていなかった。

二人は顔を見合わせた。

少し間を置いて、オリバーが一歩前に出て彼女の名前を呼んだ。「クイン」

クインは素早く顔を向けた。オリバーだと分かると、彼女の目の輝きは消えていった。

平静を装おうとしたが、オリバーはその一瞬の失望の色を見逃さなかった。

彼は少し間を置いてから尋ねた。「大丈夫か？」

クインは小さく頷いた。

オリバーは言った。「一緒にアメリカに戻ろう。すべて手配した。オライオンが空港で君を待ってる」

驚いたアビゲイルが尋ねた。「彼も来たの？...