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第1196話

アレクサンダーは息を飲み込み、背後からの力でほとんど平らに倒れそうになった。彼は顔から地面に突っ込まないようにすばやく体を安定させた。

彼は振り返り、幽霊のように青ざめたクインを睨みつけた。「俺を殺そうとしてるのか？」

「まだ文句を言うエネルギーがあるじゃない。もう少し切り傷くらい平気でしょ」クインは笑みを浮かべながら言い返した。

「でも、俺を殺す必要はないだろ？俺はお前を助けたんだぞ」アレクサンダーは食ってかかった。

「そんな風に叫べるなら、死にはしないわ」クインは冷たく言った。

アレクサンダーはふざけるのをやめた。結局痛いのは自分なのだと気づいて。あの深い切り傷は冗談じゃなかった...