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第1183話

クインは退屈で頭がぼーっとしていたので、汚れたシーツを洗って、枝を使って洞窟の入り口に干すことにした。

その白いシーツは目立ちすぎていた。アレクサンダーは遠くからそれを見つけた。

彼はボロボロのシーツを持ち上げると、クインが乾いた草をいじっているのを見た。

「何してるの?」と彼は尋ねた。

クインは彼を見上げ、それから自分の手元を見た。「靴を作ろうとしてるの」

でも彼女には何をすべきかまったくわからなかった。

彼女はまだ裸足で、外を歩くと足がひどく痛んだ。時々虫を踏みつけて、ぞっとすることもあった。

アレクサンダーは彼女の隣にある草の束を拾い上げた。それはまったく靴には見えず、むし...