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第1090話

アレクサンダーは一瞬黙り込んでから、「ありがとう」とつぶやいた。

アマンダは笑顔を見せた。「どういたしまして。あなたの足は骨折してるし、ここの医療設備はかなり基本的なものなの。医者はできる限りのことをしたわ。雪が落ち着いたら病院に連れて行くわね」

「電話はある？」とアレクサンダーは尋ねた。

アマンダはうなずき、「ええ、電話したいの？ちょっと待って」と言った。

彼女は急いで出て行き、すぐに戻ってきた。電話を手渡しながら、「はい、どうぞ」と言った。

アレクサンダーは電話を受け取り、ボタンをじっと見つめて、また黙り込んだ。

アマンダは彼の隣に腰を下ろし、目を瞬かせた。「家族の電話番号を覚...