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第1071話

その場所は完全に散らかっていたが、カイルとアレクサンダーの状態が最悪だった。

彼らは混乱の中心に座り、二人とも打ちのめされていた。カイルは地面から携帯電話を拾い上げた。少し壊れていて、ライトがちらついていた。

葬儀場にいるだけでも不気味なのに、ちらつく携帯のライトでさらに恐ろしさが増した。

「日が昇るまで探すのを待つのはどうだろう?あるいは誰かに手伝ってもらうように電話することもできるけど」とカイルは提案した。

しかし、アレクサンダーを見ると、彼は片腕を膝に乗せ、頭を垂れて黙っていた。乱れた髪が顔に影を落とし、表情を読み取るのが難しかった。

カイルは少し心配になった。「彼に何かあった...