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第55話

クリストスと私は午後3時にニューセーラム高校で会う約束をしていた。彼とザビエルが遅い昼食を終えている間に、私はニューセーラム保安官事務所へプレゼントを届けるために車を走らせた。ジャックと保安官コームズがいることを願いながら、指を組んだ。幸い、ジャックのトラックが他の数台の車と共に建物の前に駐車されているのが見えた。

保安官コームズの事務所に盗聴器を仕掛ける時が来たのだ。

ニューセーラム保安官事務所は小さな一階建てのレンガ造りの建物だった。町役場と同様、この建物もその歴史のために保存されていた。

ガラスのドアを開けると、鈴が鳴った。数人の警官が書類を手に忙しそうに歩き回っていた。電話中の数...