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第224話永遠に一緒に

ニューセーレムの市庁舎は、笑い声とグラスの触れ合う音で賑わっていた。シャンパンの甘い香りと、切りたての花の瑞々しい香りに満ちている。梁に沿ってきらめくフェアリーライトが、リサ・ブレントの新市長就任を祝う人々を黄金色の光で照らし出していた。私はデザートテーブルの近くに立ち、白いオフショルダーのボヘミアンなドレスの裾を揺らしながら、泡が鼻をくすぐるシャンパンを口にしていた。隣に立つゼイヴィアは、まるで雑誌から抜け出してきたかのようだ。カーキ色のスラックスに、ぱりっとした白いシャツ。袖はまくり上げられ、日に焼けた前腕がのぞいている。その黒い瞳は、私の心を奪ったあの気さくな魅力で輝いていた。リアムの死...