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第15話

目が覚めると、ひどい頭痛がした。飲みすぎたうえに、飲むのが早すぎたんだ。うめき声をあげながら、頭に手を当てて起き上がると、息がアルコール臭かった。周りを見回して状況を確認したが...見知らぬ部屋にいることに気づいた。胸に一瞬パニックが走った。毛布を押しのけると、ありがたいことに、昨日着ていた服を靴下まで全て身につけたままだった。そして思い出して、バカみたいに笑ってしまった。

そうだ...セバスチャンの湖畔の家で私の誕生日を祝っていたんだ。

ベッドの横のナイトスタンドには、水のグラスと数錠のアスピリン、そして誕生日おめでとうのメモが置いてあった。ありがたく薬を飲み、ベッドから出て身支度を整え...