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第761話

ノラはエドリックを見つめ、彼の端正な顔がさらに暗くなるのを目にした。

彼女はエドリックが怒ってジェニーを叱るだろうと思っていた。

しかしエドリックは無力さを見せながら頭を振り、少し汚れを拭き取った後、ジェニーを抱き上げた。

「ノラ、先に行くよ」とエドリックは言った。

ノラは返事をして、二人のために道を開けた。

ジェニーは吐き終えて楽になったのか、目を閉じた。

しかし彼女は「帰りたくない、踊りたい、降ろして、臭いわ！」とつぶやき続けていた。

彼女は彼の匂いまで文句を言っていた！

エドリックの端正な顔が曇り、歯を食いしばった。「臭いのは俺じゃなくて、お前だろ？」

「臭いのはあなた...