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第17話

翌日、クラブハウスで、ノラはプライベートルームのドアを開けると、すでに誰かがいることに気づいた。

ミックは髪をオールバックにし、ポロシャツを着て、ソファに座って彼女を待っていた。

「ミックさん、遅れて申し訳ありません」

ノラは冷たい口調でミックに挨拶した。

会う場所を選ぶのはミックの特権だった。

彼女はわざと10分遅れて現れていた。

「スミスさん、でしたね?どうぞお入りください」

ミックはノラの美しい顔を見て明るく微笑み、立ち上がって彼女を迎えた。

唇を少し尖らせながら、彼女は素早くソファに座った。

ミックは手を差し出したままだったが、微笑んで彼女の隣に座り、お茶を入れ始めた。...