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第66話

07:30 「アクセルの部屋」「ヴァレーシティ」「ゼフィノポリス」

アクセル・ナイト。

目覚まし時計が容赦なく鳴り響き、心地よい眠りから引き離される。いらだたしいうめき声を上げる。目を閉じたばかりなのに、もう鳴っている。まるでベッドから引きずり出そうと決意しているかのようだ。

あきらめたようなため息をつきながら、ベッドに座り、大きなあくびをしながら腕を伸ばし、まだ残る眠気を払うように目をこする。隣の時計を見ると、朝の六時半だ。一日はまだ始まったばかりなのに、もう日課に浸っている。

完全に目を覚ますには長めのシャワーが一番だと決める。起き上がってバスルームに向かい、シャワーに入る前に服を...