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第60話

午前11時 「ホリゾンテ刑務所」 食堂 「ゼフィリア」

悪魔。

私の女が連れ去られるのを見て、怒りと悲しみが一気に押し寄せてくる。

「どうしてアウレリアが無実だと分かったの?」ヒナは落胆した表情で尋ねた。

今から、それを突き止めてやる。

私は素早く独房の出口へ向かった。怒りに満ちた私の表情を見た看守たちは、止める勇気もなかった。所長室に着くと、ドアを思い切り開けて所長を驚かせた。

「何をしたんだ?」私は怒りながら近づき、彼の目をじっと見つめた。

「わ、私は何もしていません!」彼は明らかに恐怖で震えながら言った。

「じゃあなぜアウレリアが無実だと分かったんだ!!!?」私はテーブル...