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第53話

08:30 「ホリゾンテ刑務所」「房室」「ゼフィリア」

オーレリア・ダスク。

首筋に柔らかなキスを感じ、肌が冷たくなりながら目をゆっくりと開けると、彼の魅惑的な瞳と視線が交わった。

「起きる時間だよ、ベイビードール」彼のハスキーな声が響き、私の肌に鳥肌が立った。

「おはよう」私は腕を彼の首に回し、すぐに彼の唇に笑みが浮かんだ。

「おはよう」彼は短いけれど甘いキスで私の唇を塞いだ。「君の友達が来たけど、まだ寝てるって言っておいたよ。だから彼女たちは君抜きでシャワーを浴びに行ったよ」

「少なくとも、あなたのバスルームを独り占めできるわね」彼は笑い、再び唇が私を求めた。

「僕を利用して...