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第52話

「19:50」「ホリゾンテ刑務所」「独房」「ゼフィリア」

悪魔。

「わあ、それは速かったわね。何も言わなくても」オーレリアは看守の手際の良さに驚いた様子で言った。

「何も言う必要はないさ」私は彼女の手を取り、指を絡ませながら、私専用の浴室へと向かって独房を出た。

看守長には私の計画を完璧に実行してくれたことに感謝しなければならない。オーレリアが私のことを好きだと認めた今、彼女は私から逃れられない。そして彼女もそれを知っている。

「こんなに静かだと素敵ね」彼女は柔らかな声で沈黙を破った。

「ああ、私はいつも夜明けに刑務所を歩き回るんだ。とても静かだからね」私は答えた。

「好きな時に...