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第154話

部屋が回っている。肌がぴりぴりして、体はぐにゃぐにゃだ。

でも、彼らの声はまだ聞こえる。

「随分時間がかかったな」キングが言う、声に笑いを含ませて。

メイソンは息を切らしながら笑う。「うるせぇよ。お前がそんなキスをするなんて知らなかったんだ」

キングの笑みが声から伝わってくる。「ああ、俺はそういうふうにヤるんだ。だろ、子猫ちゃん?」

「うん」それしか言えない、体はまだ骨抜きのままで。

「まだ寝ないで」キングが私の耳元でつぶやく。「お前とはまだ終わってないからな」

疲れた柔らかい笑いが私から漏れる。「そう?どうするの?」

「一緒にヤるんだ。三人で」

私の目が見開く。キングの胸から顔を上げ、驚きの...