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第126話

メイソン

キングが仕事をしているのを見ると、いつも少し気分が悪くなる。彼が破壊の中にリズムを見出し、痛みに精密さを見出す様子は、ほとんどの人が耐えられないものだ。だが今夜、薄暗いガレージの中に立ちながら、私は別のものを見ている。

それは単なる残虐さではない。芸術と呼べるものだ。フィリップスの胸に彼が刻む一つ一つの浅い切り傷、抑えられた悲鳴とすすり泣きのすべてが、意図的に感じられる。まるでキングが苦しみの肖像画を描いているかのように。

そして、どれほど狂っているとしても、私は目を離すことができない。

グレイは壁にもたれかかり、グラスのウイスキーを揺らしている。「くそ」と彼はつぶやき、意味...