兄の親友に奪われて

第125話

「お前は後悔することになる！」オレゴン州ブルックヘイブンの警察署長、ゲイリー・フィリップスが食いしばった歯の間から唾を吐く。

私は頭を傾げ、「コール・オブ・デューティ」のマスクの目穴から彼を観察する。彼は壁から下げられ、下着一枚だけの姿になっている。青白く、たるんで、弱々しい—彼の胸は激しく上下し、私が胸に刻んだ傷から流れる血で筋が入っている。

「ねえ」と私は冷たく嘲るように言う。「警察署長なら、たまにはジムに行くと思うんだけどな」

私はナイフの先を彼の胸骨に押し当てる。ちょうど感じる程度に。彼の瞳孔が開き、恐怖が既に崩れた表情をさらに曇らせる。これこそ私が待っていたものだ。恐怖。絶望。...