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第87話

ソフィアの視点

私はエマの後ろを追って階段を降りていく。月曜の夜に二人でアイススケートに行った時のリードの転倒話を聞いて、まだ二人で笑いが止まらない…

最下段で足を止めると、ヴィンセントが廊下の先のリビングエリアから出てくるのが見える。その後ろからダリルとリードも続いていた。

「二人はどこに行くつもりだ?!」ヴィンセントが無表情で言う。私は彼を不思議そうに見つめ、なぜ突然そんな態度をとるのか疑問に思った。

明らかじゃない?

「学校よ?他にどこがあるの?」私は彼が既に知っているはずだという口調で言うと、隣のエマがクスッと笑う。

だって、二人とも朝の8時20分にリュ...