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第38話

ヴィンセント視点

「もっと早く知らせてくれてれば、今夜は店を閉めたのに!なんで今になって知るんだ?!」俺は怒りを爆発させながら、バーに向かう途中でアクセルを踏み込んだ。

ティトは病気だと電話してきたが、代わりに元マネージャーのファーガスを連れてきたと言っていた。その上、ファーガスに確認の電話をしたら、休んでいるのはティトだけでなく、他のバースタッフも一人と、ダンサーが三人もいないと知らされた!

「すまないヴィン、全部手配したと思ったんだ!他の奴らも休むとは思わなかった!」ティトが電話越しに咳き込む。俺は歯を食いしばり、余計な面倒事に頭を悩ませたくなかった。

「俺が行...