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第77話

サラとヴィキが年次アルファ・ルナ会議の準備を手伝ってくれている。普段なら誰が誰を好きとか、その他くだらない話題で冗談を言い合ったり噂話をしたりするのが好きなのだけど、今日はそんな気分じゃない。

ヴィキが私の化粧をしている間、サラは私の髪のカールを仕上げている。サラはゆっくりとヴィキにメイクの仕方を教えていて、二人は徐々にチームになりつつある。

「ハンナはどう?」私はヴィキが顔に何かを塗っている間に尋ねる。サラが持っている化粧品の半分の名前すら知らない。

「まだ自分の部屋にいるわ」とサラが答える。

私たちは多くの戦士を失ったけれど、ホルガンの死が一番辛い。皆が彼を愛していた。ケイレブはと...