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第69話

カレブがレインを寝かせた直後からこの章は始まる。

ベッドの上で私は寝返りを打ち、心地よい寝姿勢を見つけようとする。カレブがいないとベッドは大きく冷たく感じるけれど、彼を煩わせたくない。特に彼が自分の悪魔と向き合っているときには。ましてや魔王と吸血鬼の女王がブカレストを掌握し、カレブを怯えさせて私を遠ざけようとしているのだから。でも彼にはそんなことはできない!私は彼と離れることを拒否する。情けなく聞こえようと、カレブに依存するようになったと言われようと構わない。彼なしでは生きていけない。私たちの部屋で一人でいると息をするのも辛い。私がしたいのはただ起き上がってジムに行き、彼をここに連れ戻し、彼...