雨と灰

第39話

昨晩目が覚めてから、ずっとベッドから出ようとしていたが、無駄だった。窓の外を見ると、もう朝が近づいている。

「レッドを見つけなければならない！」レイヴンが唸る。「彼女に何かあったらどうする？」

*「必ず見つけるよ」*と私は約束する。

レイエスは、私が死ななかったのは幸運だと言った。銃弾があと1センチ左だったら、命はなかったという。でも幸運だとは感じない、むしろ逆だ。レッドをいつも守ると約束したのに、彼女が危険にさらされた最初の時に、私は彼女を守れなかった。どうやって彼女の顔を見て、私と一緒なら安全だと言えるだろうか？

アルファは強いはずなのに、私は失敗者だ。まず吸血鬼に...