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第35話

カレブは私に背を向けて、ジャングルを見つめている。私は彼の印、氷の王冠を見つめていた。指でなぞりたい衝動に駆られたが、触れる誘惑に抵抗した。カレブは何も言わず、私はただそこに立って、彼が何を考えているのか不思議に思っていた。

予言が頭に浮かび、カレブと私が悪魔と戦わなければならないことしか考えられなかった。私は戦う人間ではなく、これまでそうだったこともない。おそらくそれは変えるべきことなのだろう。クレセント・ムーン・パックにいた時、ジョーダンが私をいじめたり、いとこのルースや叔母が狂犬よりも酷い扱いをしても、一度も反撃したことはなかった。ベン・アルファが私に触れ始めた時、私はじっと立ったまま...