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第15話

その手紙を読んだ後、私はこの謎めいた男性に会うべきかどうか長い時間考え込んだ。考えている間、キッチンに行ってブレイドに掃除道具を借りた。部屋に戻ると掃除を始めた。掃除をすると考えがまとまるし、もうこの散らかった部屋に耐えられなかったからだ。

午後いっぱい掃除と洗濯をしながら、ようやく決心がついた。

シャワーを浴びて清潔な服に着替えた後、髪をブラシでとかしてポニーテールにした。

夜11時7分ごろ、部屋を出て、ホワイトと会う約束の場所へとゆっくり向かった。ホワイトではなく、彼の人間の部分が来ることは分かっていた。胸の中で心臓が激しく鼓動し、それが誰なのか考えていた。

雪が私のブーツの下でキ...