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第13話

白は前夜と同じ場所へ私を連れていく。

林間の空き地の前に着くと、白は歩みを止め、腰を下ろして私を見つめた。

「ここが本当に好きなの?」と尋ねると、白はうなずいた。

空き地を見渡すと、白がこの場所を愛する理由がわかるような気がした。とても穏やかな場所だ。そして間違いなく、魔法のような場所でもある。かつて自分の内側で感じたあの炎のことを思い出し、生まれて初めて、あれも魔法だったのかもしれないと考えた。でもその炎はもう消えてしまったから、きっと真相は永遠にわからないだろう。

サフィアはまたもこの場所に興味を示している。まだ私と話してくれないけれど、何かに反応してくれるのを感じられるだけでも嬉しい。た...