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第12話

レッドがジムを出ていくのを見ていた。今日は彼女と少し進展があったと感じるが、彼女にはまだ長い道のりが残っている。しかし、自分のことを好きではない人と一緒に仕事をするのは難しい。彼女と友達になる方法を考えなければならない。

**「彼女はいい匂いがする」**とレイヴンが言う。

私は笑いを抑える。「確かにそうだね。でもオメガはみんないい匂いがするものさ」と私は言う。

レイヴンが唸る。「いや、すべてのオメガじゃない!嫉妬や残酷さの匂いがするオメガもいる。そして裏切りの匂いがするオメガもいるんだ!」

「*わかってる、レイヴン、わかってる。でも私たちはもうあの場所から遠く離れている。二...