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第32話

ネイサン

彼女とゆっくり過ごせると思った矢先、また彼女が俺を悩ませる。あのクソ野郎と何をしていたんだ?奴が彼女の髪の毛一本でも触れたと考えるだけで、顔面を殴りつけたくなる。俺と一夜を共にした後で、なぜ奴とランチに行くことに同意したんだ?何かあったのか?彼女と話さなければ。だがまずは頭を冷やすためにシャワーを浴びた方がいいだろう。

シャワーをひねると、熱いお湯が体中を流れていく。生まれて初めて、自分が制御を失いかけているような気がする。それは俺を蝕んでいる。この欲望に身を任せている。彼女をここに連れてきて、満足するまでヤるつもりだった。だが、今の状況を見ると、それはうまくいっていない。すべて...