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第91話

ロマニー

ドリームボートが私をレディと呼んだ...もし既に顔が赤くなっていなかったら、絶対に頬を染めていたはず。

アントニーが私を解放する。おそらく彼も同じように解放されることを望んでいたのだろうが、そうはならなかった。デイミアンはあの野郎の金玉をしっかりと掴んだままで、アントニーは少し青ざめ始めていた。

私が息を吸い込みすぎて一瞬めまいがしたとき、咳き込みの発作が続いた。自分を落ち着かせるのに数分以上かかり、デイミアンの名前を呼ぼうとしても、何も起こらなかった。私はショックを受けた。かすかなささやきさえも出せない。声がまったく出ないのだ。完全に消えてしまった。もちろん、喉は締め...